廃棄物・有害物質の出ないゼロ・エミッションへの取り組み
サトウキビの商業生産の北限地に位置する種子島では、サトウキビを重要な基幹作物と位置づけており、島内の耕作面積の約3割、農家の約6割がサトウキビ栽培に関わっています。こうした環境のなかで操業する当社グループの新光糖業では、製品の製造過程で生成される副産物や廃棄物を堆肥やボイラー燃料として工場内外で有効活用。排水や排気には有害物質が含まれないよう適切な処理を行うなど、地球環境への配慮にも最善を尽くしています。
渡り鳥が休息する森を守るバードフレンドリー®認証
「バードフレンドリー®コーヒー」とは、熱帯の森林を利用したシェードグロウン（木陰栽培）かつ有機栽培で生産されたコーヒーをプレミアム価格で買い取ることで、生産農家を支えながら森林伐採も防止し、そこで休む渡り鳥を守るプログラムです。ここから生まれた収益は、このプログラムを創設したスミソニアン渡り鳥センターの研究調査資金として、世界中の渡り鳥保護・生態系保護のために利用されています。住商フーズでは現在、バードフレンドリーカカオの輸入にも着手。2023年以降での輸入・販売を目指しています。
2019年11月 パーム油RSPO認証取得
パーム油は、ほかの植物性油脂と比べて加工しやすく単位面積当たりの収穫量が大きいため、食品から化学品まで幅広く使われており、世界の植物性油脂原料の中で最大の生産量となっていますが、農園開発に起因する森林破壊や、強制労働・児童労働などの人権侵害が危惧されています。住商フーズは、RSPO（持続可能なパーム油のための円卓会議）認証を取得し、サステナブルなパーム油の調達準備を進めております。
私たちの進捗状況をwww.rspo.orgでチェックしてください。
物流・流通ラインで取引先とともに取り組むモーダルシフト
モーダルシフトとは、トラックなど自動車等で行われている貨物輸送を、より環境負荷が低い輸送手段に切り替えることを言います。住商フーズでは、販売店舗における加工・トレー盛りの工程を現地で行うことで物流資源の削減と作業効率の改善を図ったり、廃棄を前提とする段ボール運送ではなく、繰り返し使えるプラスチック製のBOXを利用した運送に切り替えるなど、小さな取り組みの積み重ねから、より地球環境や社会にやさしい運用への移行を共感いただける取引先とともに実現していきます。
ウッドチップへの切り替えでCO₂排出量を1万t削減
当社子会社JPNZが加工・販売する濃縮ジュースは、粉砕・抽出・殺菌・濃縮といった加工工程において、大量の蒸気（熱エネルギー）を使用します。住商フーズでは環境保全への取り組みが進むニュージーランドの現地工場において、このエネルギー源となる石炭をウッドチップへ切り替え、加工過程におけるCO₂排出量の削減に取り組んでいます。2022年には全量の3割をウッドチップに切り替え、2023年には全量切り替えを予定しています。それによりCO₂排出量を1万t削減できる試算となります。
家庭ごみの削減と賞味期限延長への取り組み
通常のパック飲料の内側は保存性を高めるためにアルミ箔を使用しており、牛乳パックとは別での回収・処分が必要ですが、環境配慮型容器「カートカン®」は、内側に特殊素材を使用することで、牛乳パックと同様のリサイクルが可能です。従来の「紙パック」飲料の賞味期限が製造から半年程度と謳われているのに対し、「カートカン®」の賞味期限は最大で1年半と、食品ロスの低減にも繋がります。住商フーズでは商品の一部である資材にも着目し、高品質かつ環境に配慮した製品の提供に努めています。