生産地を知り尽くして届ける至福の一杯。 | コーヒー豆担当 M.S.

MISSON

担当食材と業務概要

プレミアムコーヒー

産地の特徴や生産者の顔が見える、一段グレードの高いスペシャルティコーヒー、バードフレンドリー®やフェアトレードなどの認証コーヒーの生豆を担当。現地スタッフの協力を仰ぎつつ、サプライヤーに深く入り込んで、より高品質な生豆が得られる環境づくりに努める。住商フーズが特に得意とするのは中米産のコーヒー生豆。認証コーヒーの取り扱いにも早期から着手し、そのボリュームが年々増加している点も強みの一つ。近年では、海外市場への認証コーヒー進出も視野に入れている。

Business radar chart

担当者が感じる重要ポイントを見える化。
4つの工程で比べてみると?

  • 産地に出向き、生産環境を確認する

    味に対する日本の厳しい基準をクリアするために、コーヒー豆の元となるコーヒーチェリーの品質を安定させるべく、産地を訪れサプライヤーと会話しながら、農園管理を徹底して行なっています。土壌の質、周辺環境などをチェックする一方、コーヒーの木の植え替え計画も綿密に設計。サプライヤーに対して日本独自の厳しい基準を再確認してもらい、品質維持に努めています。ときにはお客さまにも産地に同行してもらい、育てたコーヒー豆がどのような商品として展開されているかをサプライヤーに説明。サプライヤーたちも商品をみると、プライドと自信を持ってくれます。

  • 食材の価値と魅力を最大限に引き出す商品を生み出す

    原産国や品種だけで、コーヒー豆の希少性を伝えきることは難しいといえます。一般消費者へより魅力的にコーヒー豆を認知していただくには、例えば世界遺産の近くで採れたなど、わかりやすいストーリー性をもたせてアピールすることが必要です。そのために農園や産地のバックグラウンドの情報を徹底的に収集し、深く読み解くことで、その生豆ならではの物語という付加価値をつけていきます。

  • 安全・安心で高品質な食材の製造をリードする

    加工工場にはコーヒーチェリーの赤い実の部分が剥がされた、殻付きのコーヒー豆が搬入されます。それを加工する際、一粒でも質の悪い豆(欠点豆)が混じっていると、不快な味になってしまいます。そのため欠点豆の除去には細心の注意を払いますし、加工する機械の管理にも気を配ります。また、サプライヤーに対しては、お客さま立ち合いのもとカッピング(テイスティング、品質評価)を行い、私たちが求める味と品質を伝えています。

  • 提案、契約、納品、改善のサイクルを回す

    お客さまであるコーヒー製造企業や飲料メーカーに向けて、ストーリーや生産者のこだわりといった、「生の声」を情報として提供し、販売につなげていきます。ただ、コーヒーの種類は膨大にありますから、イメージが重なりがちなものもあります。そこが悩ましい点ですが、近年では環境保全、社会貢献に結びつくような商品が歓迎される傾向にあると見ています。この流れも考慮に入れながら新しいアピールポイントを打ち出していくことで、自社の強みに変えていきたいと考えています。

仕事の醍醐味

生産現場を自分の目で見て、確認して、工夫を凝らす。それが実現できるところが何よりの醍醐味です。現地から情報だけを送ってもらうこともできますが、やはり自分の目で見ないと商材の質に自信をもって販売することができません。ですから私は自分で見てきたものを、いかにわかりやすく、深く、興味を持っていただけるように伝えていくか、常に考えながら仕事に向き合っています。
また、社会人になる前はあまり渡航経験がなかったのですが、住商フーズに入社後2週間でグアテマラとエルサルバドルへの出張が決まりました。不安を感じたのも事実ですが、コーヒー飲料メーカーで生豆営業を担当していた前職を含め、私の仕事に期待してくれているのだと理解してチャレンジ。心が折れてしまいそうな出来事もありましたが、産地に触れ、現在につながる仕事への意欲を見出すことができました。こういった自身の成長につながるチャンスが多く用意されているのも、仕事の醍醐味の一つと受け止めています。

私らしさについて

前職ではいわゆる商流の川下側の業務を経験し、転職してからは川上側の業務を経験しています。それにより、商流全体を俯瞰的に見るようになれたのは大きな変化です。川上、川下両方を知っているとお客さまへの提案にも違いが出るほか、そこから生まれてくる商品の「良さ」を高めるための助力もできます。そういった形で今後も誰かの役に立っていきたいと思います。

TIME SCHEDULE

  • 繁忙期

    12〜4月

    コーヒー収穫期を迎えると中米への海外出張が増え、この時期がいわば繁忙期となります。

    1. 8:00

      滞在先のホテルを出発

    2. 9:00

      1時間ほど車で移動して農園に到着、さっそく視察へ

    3. 12:00

      農園主と一緒に昼食

    4. 13:00

      工場や倉庫の状況確認(お客さま同行時には、カッピングも)

    5. 18:00

      ホテルに戻り、日本のお客さまから届くメールを確認

    6. 19:00

      夕食

    7. 23:00

      翌日のタスクなどを整理してから就寝

  • 通常時

    7〜10月

    海外出張が減り、輸入貨物も比較的落ち着くこの時期は、お客さま先を訪問して納品したコーヒー豆の品質評価などをうかがいます。社内にいる場合は商材貨物を積んだ船の状況を確認したり、予算を鑑みての売り上げの確認をしたりしています。そのほか、来期の販売計画などもこの時期に集中して考えます。

  • 出張

    主な行先は、グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ブラジル、コロンビア、ペルー、エチオピア、アメリカ。グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラスは年に2~3回、その他は年に0~1回ほど出張します。期間は10日から2週間程度が多いです。

  • Off-time

    趣味は銭湯巡りです。遅い時間帯はどうしても混むので、ときどきフレックスタイム制度を使って早めに退勤して、16時頃から広い浴槽を独り占めすることも。お風呂やサウナを楽しんだあと、行きつけの定食屋さんで早めに夕食をとる、そんな自分なりの黄金ルートがあります。

VIEWPOINT

存在価値を高めるために


インプットも怠らず、


次の業務へと挑んでいく

これまで市場になかったコンセプトの原料や新しい切り口の商品を、メーカーの方と一緒になって開発していきたいと考えています。その実現のためにも、川上、川下ともにアンテナを高く張り、激しく変化する市場の動きを逃さないよう情報収集。単純に商材を右から左へ流すのではなく、自社と自分の価値、役割を明確にし、そこに意味をもたせながら、今後も業務に取り組んでいくつもりです。
また、業務に役立てるため、会社の制度を利用しスペイン語などの勉強もしています。仕事ばかりしているとどうしてもインプットが少なくなるので、その解消も兼ねて勉強し、試験を受けるといったことを意識的に行なっています。