担当食材と業務概要

食肉販売(豚肉)
主にアメリカ、メキシコ、スペイン、国産の豚肉を扱い、お客さまの要望に沿った最適な商材を提案。食肉の部位選定、加工方法や加工工場の決定、価格調整など、関わる場面は多岐にわたる。主なお客さまはコンビニエンスストア。ニーズを深くヒアリングし、新メニュー開発時に提示されたご希望に沿った肉の部位、厚み、形状といった項目を満たす豚肉を産地選定から加工まで通してプランニングし、提案する。厳格な品質保持を行いながら、お客さまのビジネスの一助となることを目指す。

担当者が感じる重要ポイントを見える化。
4つの工程で比べてみると?

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産地に出向き、生産環境を確認する
産地調査は主に同じ部署にいる輸入担当が行うため、多くの場合、販売担当は輸入担当との情報共有やヒアリングによって産地の情報を収集しています。ですが、ときには販売担当もお客さまをお連れして産地や工場を訪れることがあり、こうした機会にしっかりと現地を確かめるようにしています。
コンビニエンスストアへ提供する食肉は、主にお弁当の具材としてご使用いただき、見た目の統一が重視されます。例えばトンカツであれば同じ形、サイズのものを提供する必要があり、これに商品価格も考慮した最適な食肉を選定、提案しなければなりません。日常的にお客さまと接して、求められる基準や品質を熟知しているのも私たち。これらを輸入担当やサプライヤーへしっかりと伝え、浸透するように働きかけることも役目の一つです。 -
食材の価値と魅力を最大限に引き出す商品を生み出す
豚肉は冷凍状態では安定していますが、解凍したとき、焼いたときで、それぞれブレが生じます。これを見越して、加工工程ではプレスと呼ばれる型にはめる処理を施して肉の状態を均一にしていくのですが、部位によってはそれがうまくいかないこともあります。そのため何度も検証を進める(サンプルワーク)と同時に、産地の特性や実売時の希望価格を加味して豚肉を選定。自社工場での加工に留まらず、場合によっては外部の加工工場の力を借りて独自の付加価値をつけ、他社との差別化を図ることもあります。
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安全・安心で高品質な食材の製造をリードする
使用する機械によって生産性、コストなどが変わってくるので、国内外の加工機械にも精通したうえで、加工設計をします。どの工場が求められている商品に最適か、これまで蓄えてきた経験や知識をフル活用して、工場を選定していきます。
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提案、契約、納品、改善のサイクルを回す
前述のサンプルワークを繰り返して、無事採用になったら加工工場との打ち合わせを経て出荷となります。加工工場からのスムーズな出荷をコントロールするのも重要な役割。商材の在庫管理も行って欠品が発生しないよう気を配っており、これは当社ならではの強みといえます。
仕事の醍醐味
女性初の総合職かつ営業職として入社し、試行錯誤しながらも専門性を発揮できるようになった現在、扱った商材がコンビニエンスストアという身近な場所で目にできるのはよろこびです。苦心することはあっても無事商品化されれば安堵を覚え、店頭では必ず商品のチェックをしています。また、販売担当としては数字も大きな励みとなります。自身の評価に直結しますし、数字が上がれば消費者にもよろこばれていると実感できます。
広く出回る商品の材料を扱っていると、社内外の方々とのつながりも増えていきます。そこから刺激を受けることも多く、仕事につながる学びを得ることも少なくありません。高いハードルを提示されるお客さまこそ率先して担当する、そんな意気込みで今後も貪欲に経験を積んでいきたいと考えています。
私らしさについて
失敗をバネにし、わからないことは自分で調べる以外にも、積極的に周囲へ質問するようにしています。かつて在庫関連で思わぬ事態が起き、業務的に直接関連していない社内の方々に助けていただいたことがありました。このときにチームプレーの良さを改めて感じ、また、自分一人でもがく必要はないと気づけました。周囲には各分野のプロフェッショナルが揃っていて、支えてくれる存在なのだと実感できたことは自分の成長にもつながりました。そんな経験をしたからこそ、私も誰かに頼られる人でありたいと願っています。

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繁忙期
商品提案時、新アイテム提案時
お客さまへの商品提案コンペティションや新アイテムの提案を行っており、提案に向けてはいつも以上に綿密な計画を立てて業務にあたっています。
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8:20
フレックスタイム制度を活用して早めに出社
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9:30
部内ミーティング
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10:00
お客さまへの提案資料の見直しと最終確認
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11:00
試食会の準備
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13:00
お客さま先での試食会および提案会に参加してプレゼンテーション
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16:00
帰社後、社内および加工工場へ試食会と提案会のフィードバックを連絡
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16:45
退社し子どものお迎えへ
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通常時
不定期
お客さまとのアポイントがない日は各種資料作成、報告書作成、企画書作成、打ち合わせなどで1日が終わります。デスクワークをまとめて進め、できるだけ前倒しで業務を行うよう心がけています。
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出張
出産前は今とは異なる商材を扱い、アメリカ、ブルガリア、スペインなどに出張していました。出産後は出張を控えていましたが、子どもも小学生になったので、今後はメキシコ、スペイン、トルコなど担当する商材の主要な産地を積極的に訪れて、工場管理、新製品開発にともなう製造ラインの確認などを実施していきたいと考えています。
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Off-time
2年間の産休育休を経て復職しました。現在はフレックスタイムやテレワークなどの制度を使い、ワーク・ライフ・バランスを保っています。一方で、当社初の女性営業職ということもあり、私自身が前例となって当社の女性営業職を応援したいと思っています。会社側も、ライフイベントを経験した私の意見に耳を傾けてくれるのでありがたいと感じています。
世に出る商品にも、
社内の環境にも新しい風を吹き込みたい
海外発信でさまざまなブームが巻き起こる日本ですが、今後は日本文化に沿った質の高い商品がよろこばれる時代になっていくと思います。その意味で消費者のこだわりを満たす「質」を訴求した商品の開発、提案を行いたいです。そして、そのこだわりを満たしながらもリーズナブルで、継続可能な商品を生み出せたらと考えています。
それとは別に、女性の働く環境をさらに良くしていきたいとの思いもあります。現在は女性営業職が集まるカジュアルな食事会を定期的に開催しています。話すことで今抱いている悩みや、困っていることなどを解消してくれればいいなと。そのなかでの私の役割は、彼女たちの意見をまとめ、働きやすさを実現させるために上司へ提案し続けることだと思っています。いずれ、女性営業職にとって有益な情報が集まる場やコミュニティを社内に構築してみたいですね。