TALK 2 TALK VOL.1 | WORLD FOOD CURATORの極意を学ぶ

先輩社員

Y.O.

農産加工本部 油脂部
2017年中途入社
文学部英米文学科卒
前職:食品卸販売会社営業職

Y.H.

農産加工本部 油脂部
2023年新卒入社
観光学部観光学科卒

新入社員

オリーブ油、エゴマ油、亜麻仁油、MCTオイルなど、いわゆる「プレミアムオイル」と呼ばれるカテゴリーが、日本の健康志向の波を受け年々拡大しています。2021年、住商フーズでは植物性油専門メーカーでありプレミアムオイルに強いサミット製油をグループ会社に迎え、原料調達から最終商品まで厳格にマネジメントできる体制を整えました。本対談では、このプレミアムオイルを知り尽くす大先輩に、同部署の新入社員がいろいろな質問を投げかけます。仕事を進める秘訣から住商フーズの一員として意識すべきこと、そして仕事と生活の両立まで。これからWORLD FOOD CURATORとして活躍したいと考える皆さんにとっても必読の内容です。

Theme 01
軽やかな仕事ぶり、その秘訣を知りたい

先を読み、計画性を意識すると、
効率的かつ丁寧に
仕事と向き合えますよ。(Y.O.)

  • Y.H.

    入社して日が浅い私は、現在シカゴ大豆相場の動きを日々確認、自分なりに相場変動の要因を分析してレポートを作成し、情報発信する仕事が中心です。まだ目の前の仕事に対応するので精一杯ですが、そんな私から見ると、Oさんは圧倒的な量の仕事を抱えているにも関わらず、非常に効率的かつ丁寧に業務を行っているように感じます。仕事を進める際のポイントをぜひお聞きしたいです。

  • Y.O.

    私はプレミアムオイルの輸入販売を中心に、新たなトレンドとなり得る新規油種の開発、お客さまと連携しての製品開発販売などを担当しており、タイミングによっては業務量が多くなるケースもしばしばあります。そのなかで意識しているのは、まず「業務の棚卸」を行い、期限管理・優先順位を意識して業務に取り組みます。それから必要なのは「根拠ある先読力」。例えばお客さまからの依頼をサプライヤーへつなぐ際、単に右から左へ依頼内容をつなぐだけでなく、お客さまが求めることを確り理解し、追加で依頼されるであろうことも予測・整理を行います。同様に、サプライヤーからの回答もきちんと整理をしたうえでお客さまへ回答する。基本的なことですが、こうした積み重ねで業務効率は大きく変わります。また、日本と海外の「感覚」は大きく異なり、我々が当然だろう、と考えることが通用しない場合も多々ありますので、こういった感覚的な違いも当社が経験値で埋めながら、スムーズに業務が進むようリードしています。

  • Y.H.

    「業務の棚卸をすること」、勉強になります!軽やかに業務を進められている背景には、やはりポイントがあったのですね。では、仕事上難しいと感じるのはどんな点ですか。

  • Y.O.

    商社にとって、「情報」は存在意義の一つです。時流に乗るには多くの有益な情報をもち、分析・予測した上で、お客さま・サプライヤーが一体となり戦略を立てる必要がありますが、明確な正解が無いため難しいと感じるポイントです。これを実行するためには、お客さま・サプライヤーとの信頼関係を構築することが重要であり、そのための日々のコミュニケーションは欠かせません。

  • Y.H.

    そういった視点はどこで培われたのですか?前職の経験もやはり活きているのでしょうか。

  • Y.O.

    私の前職は食品業界で、仕入れ先とメーカーの間に立つ提案型営業をしていました。現職と比較すると、より消費者側に近い業務でしたが、そのときの経験、身につけた感覚は今も活きていると思いますよ。

  • Y.H.

    なるほど。その後転職されたわけですが、いちばん最初に手がけた仕事は何でしたか?

  • Y.O.

    最初は今Hさんがやっているのと同じような仕事です。でもその後、前職の知識と現職で得た知識・経験・リソースなどを活用して、ある企業とオイルの最終商品をつくり上げました。最終商品の荷姿なども含めて関与したのは、住商フーズの油脂部としては、私が初めてだったそうです。これはかなり手応えがあったし、自分でも「やったな!」と感じられる仕事になりました。

Theme 02
一番大切なこと、その真髄に迫ろう

消費者を含めた関係者全員の
「Win」を意識することが、
仕事を進めるうえでは
大切なのですね。(Y.H.)

  • Y.H.

    貴重なお話ばかりなのですが、そのなかで、Oさんが仕事をするにあたって特に大切にしていることは何ですか?

  • Y.O.

    簡単にいえば、多方面の企業、人との関係性において、お互いがWinになるよう心がけています。サプライヤー、我々、お客さま、そして消費者の方もWinを得て欲しい。そういったビジネスは長く続くし、うまくいくものだと思っています。

  • Y.H.

    OさんがいうWinとは、具体的にどんなことを指しますか。

  • Y.O.

    そうですね。私たちが情報提供や価格、品質、安定調達を維持することで、お客さまはWinになりますよね。そしてお客さまやサプライヤーとの関係性がよくなれば、発注、商材の供給、販売などが安定して私たちもWinになる。その結果、もちろん消費者の方への還元にもつながり、Winになりますよね。

  • Y.H.

    なるほど。互いの関係性が向上してくようなスパイラルが大切なのですね。関係性を築くという点で、私は話の伝え方も大切だと感じています。Oさんの説明は、いつも丁寧で非常にわかりやすいですが、何か意識されていることはありますか?

  • Y.O.

    恐れ入ります(笑)。でも、話すことに関しては課題だと思っているんですよ。わかりやすく話そうとすると、どうしても長くなってしまう傾向があり……。ただ、相手がオイルの専門家か、全く畑違いの分野の方かによって、使う言葉は変えています。互いの関係性で共通言語を変えていく、そういう意識ですね。

Theme 03
やはり気になる仕事と家庭の両立について

何であれバランスが大切。
その先でしか
目指せない高い目標が
あると思います。(Y.O.)

  • Y.H.

    Oさんはご結婚されていますが、仕事とプライベートのメリハリ、ワーク・ライフ・バランスはどのように保っているのでしょうか?

  • Y.O.

    個人的に、いちばん大事なのは私を支えてくれる家族だと思っています。有休も積極的に取って、家族みんなで過ごす時間を大切にしていますよ。子どもたちはすぐに大きくなるし、そのときどきの可愛さは見逃したくないですからね(笑)。それから仕事の場面においては業務中も適度に休憩を取り、クールダウンする時間を設けるよう心がけています。打ち合わせや面談など、仕事が立て込んでくると、今自分がやらなくてはいけないことがわからなくなってしまいがち。だから物理的に時間の余裕をとって、自分の状況を俯瞰して見るようにしているんです。

  • Y.H.

    私も気分の切り替えを意識してみようと思います。そのうえでもっと仕事を任せてもらえるよう頑張らないと!

  • Y.O.

    Hさんは将来的な目標ってありますか?

  • Y.H.

    日本でまだ取り入れられていない海外の食文化を持ち込んで、それを日本食文化に根づかせたいです。そのために常にアンテナを立て、情報を集め、整理して、発信する。そうやって新しい食文化を自分でつくり上げてみたいです。

  • Y.O.

    いいですね。これから時代も人も変わっていくし、これまで「正解」とされていたことも変わっていくかもしれない。そんなときにHさんのような若い方が積極的に発言してくれると、私たちにとっても刺激になります。幸い、住商フーズは若手・ベテラン関係なく意見を伝え合える環境がありますから、どんどん先輩社員に新しいことを教えてください。

  • Y.H.

    ありがとうございます。私が普段感じていることが仕事につながる可能性もあるのですね。まずは積極的な発信を心がけていきます。Oさんは何か目標はありますか?

  • Y.O.

    新しいトレンド、付加価値をつくって、広く発信していくことでしょうか。それがマーケットを広げていく一助になるだろうし、油脂業界全体の盛り上がりにもつながります。また、私たちの根本には、消費者の方に喜んでもらえる商品をつくりたいという思いがあります。当社の発展はもちろんのこと、食に携わる全員が幸せになれることに取り組んでいきたいですね。

  • Y.H.

    今日はとても勉強になりました。お話をしながら、手元がメモ書きだらけです(笑)。少しずつ自分に取り入れて、住商フーズの一員として活躍できる人材に成長していきたいと思います。ありがとうございました。

  • Y.O.

    期待しています。これからも一緒にがんばっていきましょう。